【劇場版「鬼滅の刃」無限列車編】花江夏樹こぼれインタビュー!

2020.09.23

誌面では掲載しきれなかったこぼれ話をご紹介。

「『このセリフが炭治郎の最後の言葉になるんじゃないか』という覚悟をもって挑まないといけない」

演じていてきつかったのは、やっぱりTVアニメの1話ですね。まだ、炭治郎がただの少年だったころに家族を鬼に殺されてしまって、妹の禰󠄀豆子も鬼になってしまって…。“禰󠄀豆子に襲われてどうしよう”みたいな状態から鬼殺隊の冨岡さんと対面する一連の件が1番きつかったです。土下座して頼み込んでもやっぱりダメで自分の力で何とかするしかないっていって立ち向かっていくところ。そこはすごくつらかったですね。

炭治郎は常に命がけで戦っているので、演じていて緊張感があります。劇場版では、走っている列車での戦闘シーンがあります。周りの音がうるさいし、あれは普通に考えたら思いっきり声を張らないと届かないくらいの距離があるんです。それに加えていつ死ぬか分からないような緊迫した状況でもあるので、「このセリフが炭治郎の最後の言葉になるんじゃないか」という覚悟をもって挑まないといけないと思いました。

「魘夢のふわふわとした浮遊感がすごく平川大輔さんのお芝居と声質にマッチしています」

炭治郎にとって鬼は単純に憎むべき敵ではありません。仲間たちを殺してきた鬼だけど、彼らにも人間だったときにつらいことや悲しいことがあって、その結果、鬼と成り果ててしまった。だから鬼になってから人を殺めたことは許せないけれど、人間だった記憶を垣間見てその悲しさや辛さに寄り添ってあげられる。そんな優しさが炭治郎の魅力のひとつです。

今回の強敵である魘夢(えんむ)は、無惨による下弦の鬼の粛清の中で唯一生き残っていて、鬼の中でも考え方がより鬼に近いのかな。無惨の思考に近い鬼な気がするのでそこがまず怖く感じますね。魘夢の声は夢見心地な感じがするのですが、ふわふわとした浮遊感がすごく平川大輔さんのお芝居と声質にマッチしていました。柔らかいトーンとお声なんですけど、やっぱりどこか何を考えているか分からない。そういう得体の知れない怖さがあって、気を抜いたらすっと魂を吸い込まれて持っていかれそうですね。バトルでの声との落差というかギャップもすごいですし、下野紘さん演じる善逸とはまた違った、悲鳴がすごく印象的でしたね。

「いろいろな場面でみなさんに愛してもらっていることを感じました」

幅広い層から注目を集めた「鬼滅の刃」ですが、僕自身もその人気をいろいろなところで実感しました。たとえばテレビやニュースとかで特集をやっていたり、色んな方から作品を観ていますと声をいただいたり、そこら辺で遊んでいる子供たちがグッズを持っていたり、ごっこ遊びみたいのをしていたり…。いろいろな場面でみなさんに愛してもらっていることを感じました。そのたびにすごく嬉しく思います。

※禰󠄀豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となります

出演映画情報

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

配給:東宝・アニプレックス

10月16日(金)全国公開

蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、《無限列車》に到着する。そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。禰豆子を連れた炭治郎と善逸、伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。

Present

花江夏樹サイン入り生写真プレゼント

※10月18日(日)〆切。※賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。※ご提供いただいたお客様の個人情報はプレゼントの発送業務以外に使用いたしません。※ガイド誌読者(ご加入者)以外の応募はできません。

撮影:菅慎一 ヘアメイク:加藤ゆい(Hair&Make-up fringe) スタイリスト:村田友哉(SMB International.)

この記事をシェアする