「JAM Project」20周年の軌跡 インタビュー完全版

2021.01.22

アニソン界を代表するシンガーによって結成されたスーパーユニット「JAM Project」
彼らの結成20周年を記念したキャリア初のドキュメンタリー映画が2月26日(金)に公開となる。
そこで今回は、メンバー5人に20年を振り返ってもらったインタビューをお届け。
紙面では残念ながら漏れてしまった内容も加えた完全版だ。

(左から)福山芳樹、きただにひろし、影山ヒロノブ、奥井雅美、遠藤正明

20周年を振り返ってターニングポイント

奥井雅美:
この5人のメンバーになったときかな。
あとこのメンバーでワールドツアーに出かけた時とか。

影山ヒロノブ:
20年の始めのうちはメンバーが動くことがあったので、このメンバーになってからはユニットのスタイルが固まりましたね。
そのまま時代的にアニソンがメジャーなものになっていったことと比例して、自分たちの活動も渋谷公会堂、日比谷野外音楽堂、NHKホール、武道館と上がって行って、2008年にワールドツアーまで大きくなったと思います。
ターニングポイントというよりは、ずっと環境が目まぐるしく変わっていった20年でした。

世界進出をしたきっかけは?

影山ヒロノブ:
ソロでアジア、ヨーロッパ、北米、南米問わずいろいろな国のライブに参加した時、「今度はJAM Projectで来てください!」という声がかかることが増えてきたことがきっかけだと思います。
そこで満を持して…というタイミングで2008年にワールドツアーを行いました。
各国のまだ小さな地域でオタクが始めたイベントが開催され始め、アメリカだったら「オタコン」、スペインは「サロンデル・マンガ・フェスティバル」、ブラジルは「アニメ・フレンズ」と、それぞれの規模が大きくなっていったところに、JAM Projectはひとつのツアーとして回りました。
その間だと、アジア圏は単独のソロライブとして開催しましたね。

2016年に開催した中東アブダビでのライブでのエピソード

影山ヒロノブ:
野外でのライブでしたので本当に暑さについては大変で、搾れるくらいの汗をかきましたね。
当然、生活習慣やタブーなものもあって、例えば「お客さんへ指を刺してはダメ」とか。
握手会もしたんですが「アーティスト側から女性ファンへ先に握手を求めるのは止めてください」とかもありましたし、王族の方がヘリコプターでライブを観に来たり(笑)
また、アブダビでの初LIVE記念に、せっかくだから高層ビルの屋上でMV撮影したんですが、画の中の後方に王族の方の家が映ってはいけない、という指示もありました。
そういう決まりは、ものすごく厳しかったですね。

遠藤正明:
あと、お酒が飲めないと思って大量に持ち込んだんですが、意外と飲めました(笑)

きただにひろし:
スーツケースの中がおつまみだらけで(笑)

影山ヒロノブ:
基本的には売っているんだと思いますが、ただ現地の方は買わない。
「飲みたくないの?」と聞いても、飲んだことないから分からないみたいです。
あと、ライブの後打ち上げを兼ねたパーティをしたんですが、その国の偉い方やスタッフの方も居てテラスで話していたら、ホテルの隣にあったレース場でF1カーが走り去ったり(笑) 
本物の砂漠も目の当たりにしました。

きただにひろし:
鳥取砂丘じゃなくてね(笑)
ドローンを使用してMV(Official Video – THE EXCEEDER -)を撮影しましたね。

視聴者の方に向けてメッセージ

福山芳樹:
20年の歴史のあるグループなんですが、この映画や特集放送ですべてが分かると思います!
僕も見ていない番組があるので、この機会に見て復習しようかなと思っています!

きただにひろし:
「こういうボーカルグループがこういうことを思っているんだ」「ライブの前はこんなことをしているんだ」とか、色々なことが見える映画や特集放送になっていると思います。
そういうドキュメンタリーな部分は本当に面白いと思いますので、楽しみに見ていただけたらと思います。

奥井雅美:
映画や特集放送を偶然見かける方もいるかもしれないし、「名前を聞いたことあるな」とか、全く知らない初めての人まで、JAM Projectとはこんなことをやっているんだということがギュッと詰まっているものになっているのでぜひご覧ください。

遠藤正明:
今でこそいろいろなアーティストが海外でライブをした映像とかあると思いますが、自分たちもやって来ているんだという強い思いがあるので、こうやって放送や映画で紹介していただけるのは本当に嬉しいです。
こうやって頑張っているアーティストがいるんだよ、ということを知ってもらえたらと思います。

影山ヒロノブ:
20周年というタイミングで映画が公開されることについて、自分にとっても初めてだし、最高です。
その時代時代で、そのポイントに立つことって人生の中でもそんなにあることじゃない。
僕らはたまたま2000年に結成したということで、日本のアニメが国内でも世界的にも市民権を急速に得ていくときと、リンクしたことが一つのドキュメンタリーになっていると思います。
それをJAM Projectと一緒に辿ってくれたら嬉しいなと思います。

INFORMATION

世界に誇る日本の「アニソン」ジャンルを開拓し、
結成20周年を迎えたJAM Projectキャリア初のドキュメンタリー映画!
『GET OVER -JAM Project THE MOVIE-』
2021年2月26日(金)全国ロードショー
監督:大澤嘉工
出演: JAM Project( 影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹)
Guest Artist:ALI PROJECT、angela、GRANRODEO、FLOW、梶浦由記

INTRODUCTION
世界に誇る日本の「Anison(アニソン)」を躍進させた開拓者であり、“レジェンド”と称されるスーパーユニット「JAM Project(JAPAN ANIMATIONSONG MAKERS PROJECT)」の結成20周年を記念した、キャリア初のドキュメンタリー映画。
2019年の結成記念LIVEより、約15ヵ月にわたり長期密着を敢行。
レコーディング、海外LIVE、LIVEツアーリハーサル…だが、誰も予測し得なかったCOVID-19 の影響により、予定されていたLIVEツアーは次々と中止になっていった…。
そんないまだからこそ浮かび上がる、音楽を通して世界を勇気づけてきた彼らの真実のメッセージ。
ありのままのJAM Projectの姿を映し出した、現在進行形の究極のリアルドキュメンタリー。

ファミリー劇場でJAM Project関連番組を放送!
『JAM Project First Steps into the Middle East ANIME SONGS unite the world』
2月21日(日)後11.40~深1.20 [再]=26
『JAM Project 20年のあゆみ』
2月21日(日)後11.30~11.40 [再]=26

ファミリー劇場ではJAM Projectが主題歌を担当した番組のOAも!
『勇者ヨシヒコと導かれし七人 一挙放送』
2月27日(土)後6.55~深1.55
[映]『薄墨桜 -GARO-』[PG-12]
2月9日(火)深1.30~3.00 [再]=25
『神ノ牙-JINGA- 一挙放送』
2月10日(水)深1.30~3.00、11日(木)深1.30~3.00、15日(月)深1.30~3.00、16日(火)深1.30~3.00、17日(水)深1.30~2.00
『GARO -VERSUS ROAD- 一挙放送』
2月17日(水)深2.00~3.00、18日(木)深1.30~3.00、22日(月)深1.30~3.00、23日(火)深1.30~3.00、24日(水)深1.30~2.30

【JAM Projectとは?】
「アニソン界」を代表する実力派シンガーによって、2000年に立ち上げられたスーパーユニット。
世界に誇る進歩した日本のアニメーションに見合う主題歌を作り歌っていきたいと、シンガー達自らが立ち上がり集った。
アニメやゲームに付随した主題歌文化に磨きをかけていきたい…、そんな欲望をもってJAM Projectは「アニソン」というジャンルの中で独自の地位を築き上げた。
現メンバーは、影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹の5人。
メンバー自らが主題歌の「曲づくり」にも携わっており、プロデューサーや監督達との打合せ、デモづくり、ディレクションと、「作品」=「主題歌」を目指して、常に制作者と表現者を兼ねて邁進している。

(情報は記事公開時のものです)

この記事をシェアする